太極拳の歴史

太極拳は元々、中国の河南省温県陳家溝という村の陳一族に、家伝として代々伝えられていた武術です。


太極拳の創始者については色々な説がありますが、明代末・清代初に、当時武人として活躍した陳王廷が創設したという説が最も有力です。

しかし、陳家溝に残る史料を見る限り、他にも様々な武術が流入していた可能性が否定できず、むしろそうした研鑽の蓄積としてできあがったものと言っても過言ではありません。


陳一族に代々伝わる武術は、一族を守る武術として発展し、それ故に門外不出とされていました。


しかし、清代末に河北省永年県広府鎮の楊露禅が、この武術を習得し、北平(現在の北京)にて広めたといわれています。


太極拳という名称は、拳理(武術理論)として王宗岳の『太極拳論』が重視されたことによる影響が大きいであろうといわれています。

歴史の深い太極拳



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