武式太極拳
武式太極拳は、楊露禅の支援者武禹襄が露禅に学んだ後、河南趙堡鎮の陳清萍に学び、さらに工夫を加えて成立したと言われています。
武禹襄は太極拳の理論化に貢献した人物の一人です。
現在、「太極拳」という名で広まっていますが、これは武禹襄の兄秋瀛が再発見した王宗岳の「太極拳譜」に由来すると言われています。
武式は太極拳の精華と評され、厳密な身体の運用と実戦的側面を伝える門派です。
しかし、武禹襄が親族にしか伝拳せず、その後も近年まで保守的であったため、伝承者はきわめて少ない伝説的な太極拳です。