楊式太極拳
楊式太極拳は、陳家溝で太極拳を学んだ楊露禅が北平(現在の北京)に出向き伝承したと言われています。
露禅は当時、実戦高手として楊無敵と讃えられ、その評判故に請われて多くの者に楊式太極拳を教授しました。
楊式太極拳は、非常に柔らかな動作から「綿拳」「化拳」と称されたと言われています。
その後も露禅の子、孫と三代にわたって楊式は改変され、現在普及しているのは露禅の孫楊澄甫が伝えた大架式の套路です。
楊式太極拳の理論書としては、楊班侯伝の「太極拳九訣」や楊澄甫伝の「太極拳老譜三十二解」があります。
楊式にも動作に緩急を伴う小架式及び二路砲捶が存在するが、最も普及した大架式の動作はのびのびとして柔らかく、発勁法は緩やかな暗勁であるため、初心者が気軽に始められる太極拳と知られ、最も広く行われています。