陳式太極拳
陳式太極拳は、全ての太極拳の源流と言われており、河南省陳家溝の陳一族に代々伝承されてきました。
陳式太極拳の動作は、剛柔相済且つ快慢兼備を特徴とし、太極拳独特の柔軟さや緩やかな動作だけではなく、震脚と呼ばれる強く脚を踏みならす動作を取り入れ、発勁方法は素早く激しい発勁の明勁を重視し、纏絲勁によって全身の勁を統一的に運用する方法です。
陳式太極拳は、高齢の達人の拳風は明勁をなくした内勁重視の型のため、楊式や和式を連想させる緩やかなスタイルです。
また、陳氏の太極拳には、大別すると平円重視の大架式と立円重視の小架式の2つのスタイルがあり、大架式からは新架式が派生し、小架式からは趙堡架式が派生しました。
そして、20世紀に入り、陳発科が北平(北京)で大架系統を教授してから一般に広まったと言われています。